ニュージーランド統計局 (SNZ)は、おもに収入不足と外国人投資家からの税収の落ち込みによって、ニュージーランドの2010年4-6月期の経常赤字が18億ドル(季節調整済み)に増加したと発表した。 
  これは外国資本のニュージーランド企業が収益を伸ばし、それによって収入が不足したことで経常赤字が1-3月期より6億ドル増えた。 外国人投資家からの税収も、2010年2月の「非居住者に対する源泉徴収税」に関する政府の政策変更によって落ち込んでいる。 また、ニュージーランドを訪れる人数が減少し、一人当たりの出費も減っていることも経常赤字が増えている原因としている。 
  商品輸出に関しては、酪農製品などの輸出価格が上昇し、1987年以来最高の12億ドルの黒字となっている。 2010年6月までの過去1年間の経常赤字は56億ドル(GDPの3%)で、前年同期の105億ドル(GDPの5.7%)と比べて減少しており、これは輸入が55億ドル減ったことによるものである。 (Source: NZPA, 22/09/10 "NZ current account deficit up $600m")